【2017~2018理事会コラムリレー】You are what you eat.

2017〜2018年度地区副幹事。
座右の銘:どんなものを食べているか言ってみたまえ。 君がどんな人であるか言い当ててみせよう。 (ブリア=サヴァラン)

コラムリレー第2弾目

こんにちは!地区副幹事の鵜沼です。
前回の椎名さんの記事はお題が決まっていたようですが、
今回からは【アクターの「アクト以外の」魅力を垣間見る!】がコンセプトらしく
それぞれの個性がキラリ見える記事をとの無茶ぶ・・・依頼を受けました。
逆らえ・・・もちろん喜んで快諾いたしました!ワーイウレシイナー

影響を受けた諸々を紹介しながら

アクト以外の自分を語るとのことですが、自分語りをするのも恥ずかしいので
私が影響を受けた素晴らしい書籍等を、アクトに絡めながらに触れることで代わりとしたいと思います。
どのような物に影響を受けているかで、何となくその人が分かるのではないかと。

プロフェッショナルの働き方

この書籍の冒頭に取り上げられているキャリア形成についての理論、
キャリア論の権威、スタンフォード大学教授のクランボルツ博士が提唱する「計画的偶然性理論」
私が調理師を辞した後、自分のキャリアについて模索する上での指針となり、今の自分を形作る上で欠くことのできない考えです。
上記理論のざっくりした内容は
キャリアの8割は計画的ではない、予想外の偶発的な出来事によって形成される。
数年先も予想しにくい激動の時代であるが故に、想定外の事が多々発生し計画的に進まない事がむしろ自然、
目標を立てて効率的にそこに進む事よりも、偶然のチャンスを引き寄せる人間関係・環境の構築、日頃の働き方が大切との考え。
体の故障で調理師を辞する事となった私のキャリアに当てはまり、VUCA時代とも言われる今の時代に適合する理論だと考えます。

私にとって、偶然性を計画する環境がまさにローターアクトです。
アクト活動を通じて与えてもらった考え方・人間関係は、私の人生観を変えるものでしたが、
入会当初の私がアクトに求めていたものとは大きく異なっています。
しかし、求めていたものとは別のそれらの要素が、様々な点で繋がり人生にポジティブな影響を生み出しています。
ローターアクトから得られるものは人によって異なり、それはこの環境に身を置くことでしかわからない事なのだと感じています。

他にもこの書籍では横のリーダーシップについても言及しています。
ローターアクトは単年度制という組織の性質上、上司と部下のような立場による差が生じにくい特徴があると思います。
そこで必要になってくるのは、命令権限のある部下を引っ張っていくという能力よりも(もちろん必要な場合もあります)
組織内外にいる周りの人たちを巻き込んで課題解決していく横のリーダーシップの能力だと考えます。
私自身、自クラブが再発足する際の会長や地区幹事を務めさせていただいた事もあり、
縦・横両方のリーダーシップの状況における必要性と使い分けの難しさ等を学ぶ事ができました。

上記のように、この書籍を読むとローターアクトは現代のキャリア形成や自己研鑽の場としてこの上ない環境なのだと感じます。
トライアル・アンド・エラーで様々な事に挑戦できるローターアクトに感謝です。

あなたの体は9割が細菌

あなたはあなたの微生物が食べたものでできている
私は本業とは別に、食事に関するコラムの執筆やプロアスリートへの食事指導など
食に携わる活動を行っていますが、そこには面白くも難しい部分があります。
ダイエット・健康・身体パフォーマンスの向上等、同じ食と身体の関わりについてなのですがジャンルによってベースにする理論に差異が生じるのです。
ジャンルを問わない核心はどこにあるのだろうか?そんなこんなで色々模索していた中、一つの確信を与えてくれた書籍です。

内容としては私たち人間と共存する微生物の関係性について書かれており、かなり学術書よりの内容になっています。
なかなか普段触れる事のない分野でイメージが付かないと思いますので面白いポイントを挙げてみます。

・自然分娩より帝王切開で生まれた赤ん坊の方が感染症やアレルギー、自閉症等に罹患する率が高い
・母乳でなく粉ミルクで育てると赤ん坊は病気に罹患しやすくなる
・本来パンダの遺伝子では笹を消化する事はできない(だからたくさん食べないといけない)
・ストレス耐性と腸内環境が関係している
・同じカロリーの食事でも腸内細菌の組成しだいで吸収するエネルギー量に差が出る(太りやすい)
・臆病なマウスと勇敢なマウス、腸内細菌を入れ替えると性格も入れ替わる

“私達は微生物に頼るように進化してきた。人体から微生物がいなくなったら真にヒトの部分は10%でしかない”
ヒトの腸内には最低でも100種100兆、重さにすると1.5kgもの細菌が生息していると言われています。
腸内細菌とヒトの細胞数を割合にすると9(腸内細菌):1(ヒト)、遺伝子数だと9.5(腸内細菌):0.5(ヒト)
数で比較するとまさにヒトの部分は10%でしかないのです。
数だけでなく生きていく上で必要な機能を微生物にアウトソーシングしています。
つまり、私たちは微生物がいることで生きていられるのです。
体重、体・心の病気、果ては性格までも、私達が考えているよりも微生物の及ぼす影響は計り知れません。
日々の生活をよりよくする為にも、食に対する意識をもう一度みなおしていただければ幸いです。

デザイン思考が世界を変える

世界で脚光を浴びるデザインコンサルタント会社「IDEO」の社長兼CEOティム・ブラウン氏の著書。
IDEOは初めて「デザイン思考/人間中心デザイン」をフレームワーク化しビジネスに応用した企業です。

デザイン思考はappleやGoogle等を始め、様々な企業が取り入れ始めているメソッドです。
ネットで調べると色々と出てきますが、IDEOはデザイン思考について下記の用に述べています。

・まだ誰も見たことのない未来を創っていくための、人、文化、マインドセット
・「世の中がどうなるのか」を予測するのではなく、「どんな世の中をつくっていきたいのか」を起点とし、関わる人すべての視点と考えを活かすアプローチ

デザイン思考は私達がロータリー活動を行う上で、とても参考になる有用な手法だと考えています。

書籍ももちろん素晴らしいですが、私が特に感銘を受けたのがIDEOが掲げる価値観です。
IDEOには様々な国籍・才能・職能・価値観を持つメンバーが揃っています。
そんな多種多様なバックボーンを持つメンバーが、好奇心や創出意欲に溢れ、
仲間から学びたい・成長し続けたいという気持ちを持ち、それぞれのスキルを掛けあわせて
クライアントや関わる地域等の抱える課題を解決するIDEOのあり方は、
私が理想とするローターアクトクラブ像そのものと言っても過言ではありません。

子どもたちが成し遂げた「バリのレジ袋廃止運動」

最後に、ぜひ一度は見ていただきたい動画を紹介して終わりたいと思います。
このプレゼンテーションが行われたのは「TED Global」という、
世界を動かす各分野のリーダーたちが、自らの「アイデア」を世界に向けて発信する極上のカンファレンスです。
ジェフ・ベゾス、スティーブ・ジョブズ、ビル・ゲイツ、アル・ゴアetc
過去登壇された著名人はそうそうたる顔ぶれで、講演会に出席するには8,500ドルもの年会費を支払う事で会員となる必要があるとのこと・・・

この動画を見るたびに、今自分がこの環境に身を置けている事への感謝と、まだまだできる事があるのだと、負けていられないと奮い立たされます。
詳しい説明等は省きます、ぜひ一度ご覧になってみて下さい。

おまけ UNU’Sキッチン

誰でも簡単!自宅で作れるカブのミルクリゾット、春野菜を添えて

おまけコーナーとして自宅で誰でも簡単に作れるレシピをご紹介します!

今年度、当地区の年次大会のパネルディスカッションの議題は
「地元愛最下位の埼玉の人が地元愛に目覚めるにはどうしたらいいか」でした。
私はアクトの影響で2~3年前から埼玉の良い所を探すようになり、個人的には「意外と埼玉ポテンシャル高いじゃないか!」と感じています。
せっかくなので埼玉が誇るスペシャル食材、サイボクハムのSPG(スーパーゴールデンポーク)を使ったベーコンと、
『色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさす』の茶摘み歌で有名な狭山茶
この二つの食材をアクセントに使った料理を考えました。
気温も暖かく花粉がツライ今日この頃、春を感じられる春野菜を使ったリゾットを作ります!

〜 作り方 〜

1.固形ブイヨンを適量の水で溶かして温めておく。
2.フライパンにオリーブオイル・にんにくを入れ弱火にかけて香りを引き出す。
3.いい感じになったらにんにくを取り出しベーコン・カブを加熱する
4.良い感じになったらベーコン・カブは取り出しておきお米を炒める。
5.ブイヨンを加えて煮込む。(ブイヨンは随時継ぎ足す)
6.ゆずの皮・牛乳・炒めておいたベーコン・カブを入れる
7.煮立ったら火からおろす。
8.おしゃれな感じに盛り付けて完成!!
※細かい部分は各自のセンスで補ってください